冊子の基礎知識(その8:カバー・帯・PP加工)

無線綴じ製本の場合

もくじ


 

2.表紙について

③カバー・帯・PP加工

  • ブックカバー
    ハードカバー、ソフトカバーともに、ブックカバーを追加することができます。
    ここでの「ブックカバー」とは、表紙に被せる紙のことで、「ジャケット」とも呼ばれます。多くは表面にPP貼り加工が施されます。ブックカバーがあることで、表紙・裏表紙の汚れやキズを防ぎ、長期間美しい状態を保てます。また、返本された汚損本はカバーを交換することにより、再び新品に近いものとして流通できます。定価や流通コードは、奥付ではなくこのカバーに記載されることが多いので、価格改定時や消費税率改定の際も、カバーの差し替えだけで対応できます。
    ブックカバーはカラー印刷されることが多いので、写真や色の再現性が良いコート紙が使われます。


*「らくらく自動見積」ではブックカバー、帯は選択できません。追加サービス(有料)となりますのでご相談ください。


  • 帯にはその本のキャッチコピーや、有名人からの推薦文などを掲載します。帯の内容が本の売り上げを左右することもあり、書店流通のためには有効な手段です。

​(参考)ブログ「本の帯は必要か」もご覧ください。

  • PP加工
    表面にフィルムを圧着して貼り付ける加工のことで本の表紙やカバーによく使われます。光沢や高級感が増し、キズの防止、耐水性・強度が増す効果があります。


追加オプション(有料)として、「らくらく自動見積り」では、PP加工は光沢あり(グロスPP)と光沢なし(マットPP)が選択できます。

 

(参考)ブログ「表面加工について」もご覧ください。

⇒次回は、「3.本文について」/「①本文のレイアウト(DTP組版)