冊子の基礎知識(その4:よく使われる用紙とその色)
無線綴じ製本の場合
もくじ
① 本の各部の名称
② 本に関する用語
③ 本のサイズ
④ よく使われる用紙とその色
⑤ インキの刷り色(特色)
2. 表紙について
① 本体表紙の用紙
② ソフトカバーとハードカバー
③ カバー・帯・PP加工
1.冊子の基礎
④よく使われる用紙とその色
冊子の、「表紙」・「本文」・「中トビラ」・「カバー」について、よく使われる用紙の種類、代表的な色の種類とその厚さを表示します。
*「らくらく自動見積」で表示しない用紙でもお使いいただけます。その場合は、「お手軽見積相談」から遠慮なくご相談ください。
【上質紙】135kg、110kg、90kg、70kg、55kg
表紙、本文など、印刷用紙として最も一般的に使われます。表面にコーティング加工を施してないので、光沢が少なくコシがあって破れにくい紙です。モノクロ印刷、2色印刷でよく使われます。
- 表紙:135kg、110kg
- 本文:70kg、55kg
- 見返し:110kg、90kg
【コート紙】135kg、110kg、90kg、73kg
表紙、本文など、印刷用紙として一般的に使われます。表面に塗料が塗布され、若干光沢感のある紙です。表面が艶消しのマットコート紙もあります。発色が良く、写真が綺麗に印刷できます。カラー印刷でよく使われます。
- 表紙:135kg、110kg
- 本文:90kg、73kg
【色上質紙】特厚口、厚口、中厚、薄口
表紙やトビラなどによく使われる色の付いた上質紙です。豊富な紙の色を選択することができます。1色の印刷でよく使われます。代表的な色は次の28色ですが、ホームページではよく使われる10色の色見本を表示しています。
- 表紙:最厚口、特厚口
- 本文:中厚口
- 見返し:特厚口、厚口
- トビラ:厚口、中厚口
赤、オレンジ、サーモン、桃(ピンク)、コスモス、さくら、黄色、濃クリーム、クリーム、レモン、白茶、びわ、肌色、アイボリー、もえぎ、みどり、うぐいす、若草、藤色、ラベンダー、あじさい、ブルー、空色、水色、あさぎ、うす水、銀ねずみ、黒
*ホームページ掲載の色見本10色:あさぎ、ブルー、クリーム、藤色、銀ねずみ、水色、桃(ピンク)、サーモン、空色、うぐいす
【レザック】215kg、175kg、130kg、100kg
表紙や見返しなどによく使われます。皮革風のエンボス加工がかけられた、表面に凹凸のある紙です。
オフセット印刷ではきれいに印刷できますが、オンデマンド印刷には不向きです。
色は全50色ですが、ホームページではよく使われる10色の色見本を表示しています。
- 表紙:215kg、175kg、130kg
- 見返し:130kg、100kg
さくら、もも、ピンク、ぼたん、あか、べに、だいだい、たまご、れもん、きいろ、からし、きんちゃ、うすみどり、アボガド、ライトグリーン、グリーン、オリーブ、あさぎ、ミント、みずいろ、スカイ、あおたけ、マリン、うすあい、あおねず、ふじ、こん、うすむらさき、すみれ、むらさき、クリーム、アーモンド、こそめ、ぞうげ、ベージュ、オークル、らくだ、ちゃいろ、くりちゃ、しろ、ゆき、ミルク、ホワイトグレイ、しろねず、ライトグレイ、うすねず、ぎんねず、ねずみ、ダークグレイ、くろ
*ホームページ掲載の色見本10色:あか、あさぎ、ベージュ、クリーム、ぎんねず、きいろ、さくら、しろ、うすねず、ぞうげ
【ミューズコットン】163kg、118kg、90kg、73kg
表紙や見返しによく使われます。豊富なカラーバリエーションとストライプ状の簀(す)の目(表面の凹凸)が特徴の紙です。パッケージやペーパークラフト、ディスプレイ用の材料からパステル画や色鉛筆、水彩画などの支持体まで、幅広い分野で活用されています。オフセット印刷ではきれいに印刷できますが、オンデマンド印刷には不向きです。
色は全131色ですが、ホームページではよく使われる9色の色見本を表示しています。
- 表紙:163kg、118kg
- 見返し:118kg、90kg
*ホームページ掲載の色見本9色:びゃくろく、あいじろ、あさはなだ、ふかがわねず、うすべにふじ、にゅうはく、とりのこ、ねこやなぎ、しろ
【アートポスト】220kg、200kg、180kg
表紙やハガキ、カードなどに使われます。白色の紙で表面に塗料が塗布され、若干光沢感があります。
コート紙より厚く、発色が良く、カラーの印刷にも適しています。
表紙:180kg
⇒次回は、「⑤インキの刷り色(特色)」