冊子の基礎知識(その16:ISBNコード・定価・バーコード)

無線綴じ製本の場合

もくじ


 

4.その他

ISBNコード・定価・バーコード

書店流通をさせる場合は、裏カバー(表紙)にISBNコード、分類コード、定価と書籍JANコードと呼ばれるバーコードが記載されます。
ISBN(国際標準図書番号)は978から始まる13桁の数字で、書籍を特定するために使われる固有の番号で、世界中の書籍に使われています。裏カバー(表紙)の他に、奥付にも表示することになっています。

  • 上段のISBNコードの数字の意味。(例:978-4-86456-121-1)
  • 「接頭記号」+「国記号」+「出版社記号」+「書名記号」+「チェックディジット」

接頭記号:「978」は書籍出版業を表わす記号。

国記号:「4」は日本を表わす記号。

出版社記号:2~6桁の数字で出版社によって固有の記号。

書名記号:2~6桁の数字。

チェックディジット:0~9の数字、1桁のチェック計算のための数字。


*「らくらく自動見積」では書店流通は選択できません。追加サービス(有料)となりますのでご相談ください。

 

  • 分類コード(Cコード)(例:C0072)

分類コード(Cコード)はCの後に記載されている4桁の数字です。
1桁目は販売対象、2桁目は発行形態、3・4桁目は内容をそれぞれ表します。
文庫小説の場合は、C0193(販売対象が0で一般、発行形態が1で文庫、内容が93で日本文学、小説・物語)と表示します。
分類コードは、書店で本を陳列する場所の参考などに使用されます。
たとえば実際は小説(3・4桁目は93)だけど、内容的にビジネス書(3・4桁目は34)として扱ってほしい場合は、ビジネス書のジャンルで分類コードを作成することも認められています。

 

  • 定価

日本では本は再販制度の対象商品となっているため、生産者が販売価格を決定し、「定価」として本の価格を表示することができます。

 

  • 書籍JANコード(バーコード)

ISBNに分類コードと定価を加えたコードを日本図書コードといい、この3つを合わせて裏カバー(表紙)に表示します。
日本図書コードの隣には書籍JANコードと呼ばれるバーコードが2つ印刷されます。
上段のバーコードにはISBNの情報が、下段のバーコードには分類コードと定価の情報が登録されており、書店のレジにあるバーコードスキャナで読み取ります。
流通しない書籍の場合は、日本図書コードと書籍JANコードの記載は必要ありません。

  • 下段のバーコードの数字の意味(例:1920072018002)

書籍JAN2段フラッグ」:3桁。「192」が付きます。

「分類コード」:4桁。

「定価コード」:5桁。

「チェックディジット」:1桁。

 

⇒「Ⅰ.無線綴じ製本の場合」おわり。次回は、「Ⅱ.中綴じ製本の場合/①中綴じ製本とは」。