自費出版の基礎知識(2024年度版)その1/自費出版とは
自費出版の基礎知識(2024年度版) <もくじ>
Ⅲ.自費出版のおすすめ/ハーベスト出版の場合
Ⅳ.よくある問合せ(ハーベスト出版)
- 制作費用はいくらかかるの?
- ほんの少しの部数でいいんだけど?
- 自分でwordで組版しましたが?
- 制作期間は?データはどんな形式で入稿すればいいの?
- 自費出版物を書店で販売したい?
- どんなジャンルの本が得意?
- 電子ブックをつくりたい
- 電子書籍をつくりたい
Ⅰ.自費出版とは
1.自費出版とは
「自費出版」とは、著者が出版物の制作・流通等の費用の全額または一部を自費で負担して出版することを言います。これに対して「商業出版(企画出版)」は、赤字になるリスクも含めてすべての責任を出版社側が負い、出版物の売上で収益を得るものです。
自費出版は、出版物が有料と無料とにかかわらず、流通ルートを使わずに著者自身が頒布する場合と、書店などの市場を通じて不特定多数への販売を行う場合とがあります。
市場で販売する場合、出版物には流通するためのISBNコード、書籍JANコードを付与することが必須です(紙の本の場合)。
出版物の体裁は自費出版でも商業出版でもそれほど差はありませんが、自費出版物は記述された内容や権利問題などについて出版社が責任を負うことがない分、著者の自己責任で出版しなければなりません。
自費出版物を市場で販売する場合、受託する出版社や印刷会社は通常「1」のルートで本を流通させます。
自費出版が読者に届くまで
「1」のルート:「出版社や印刷会社」⇒「取次」⇒「書店」⇒「読者」
「2」のルート:「出版社や印刷会社」⇒「著者」⇒(書店)⇒「読者」
「1」のルートについては、出版社や印刷会社の持っている流通や広報のノウハウを使って出版物の販売努力を行います。ふつう印税はありません。
「2」の場合は、できあがった出版物を著者が販売、または書店などに持ち込み販売します。
2.個人出版とは
多くは自費出版と同義で使われます。または、著者が著作物の複製、頒布を出版社に委託しないで著者自身で行うことをいいます。
3.自己出版とは
「セルフパブリッシング」とも言われ、出版社や印刷会社を通さず、著者が自分で本を出版・販売します。
出版社や印刷会社の思惑にとらわれないので、内容は自由ですし編集や校正作業は自らで行うことになります。販売は、紙の本や電子書籍をAmazonなどで販売するケースも増えてきました。
4.私家本とは
戦前では文豪と言われる作家たちが私家本の出版を多く行っていますが、書店での流通を行わない自費出版のことをいうようです。