印刷の話(その2:カラー印刷は4色)
カラー印刷は4つの色で印刷されていることはご存知でしょうか。
昔、学校の授業で習ったことと思いますが、光の3原色と絵具の3原色についてはご存知でしょうか。
光の3原色は、赤(R:レッド)、緑(G:グリーン)、青紫(B:ブルー)です。三つを合わせると白になります(加色混法)。デジタルカメラで撮った画像はこのRGB画像です。
絵具またはインキの3原色は、黄(Y:イエロー)、紅(M:マゼンタ)、藍(C:シアン)で、印刷の場合それにもう一つ黒(B:ブラック)を追加します。CMYの3色を合わせると黒になります(減色混法)。
印刷の場合は、このCMYK4原色を使って行います。この4色で画像を網点に変えて重ね刷りをするわけです。
画像の色分解という技術ができたためにカラー印刷が可能となりました。絵柄を上記の4原色に分けるという作業です。昔は、カメラにフィルターをかけてそれぞれの4原色に分けるということを行っていました。今は、LEDの光を当てて、反射光をセンサーで読み取ります。
カラー印刷用の印刷機は、単色印刷機を4つ並べたような形をしています。4回違う色で刷る必要があるためです。
きれいな印刷物を刷るためには、印刷機の条件を整える以外に、工場の環境が左右します。工場内の湿度(紙の伸縮と静電気)、温度(インキの粘度)、ほこり(汚れの原因)などに注意しなければなりません。
少し前に問題となった胆管がんについては、別の機会にお話しします。
*次回は、「その3/オンデマンド印刷について」