印刷の話(その6:PDFのはなし(基礎編))
1.PDFファイルとは
- アドビ(Adobe)社が開発した電子文書の規格のことで、ファイルには拡張子.pdfが付きます。
- Portable Document Formatを略したものです。
- 作成したデータを紙に印刷した状態をそのままの見た目で保存することができるファイル形式です。パソコンの環境やソフトのバージョンが違っても同じように見えるので電子的な紙ということもできます。
2.PDFファイルの閲覧
- アドビ社が提供する無料の閲覧ソフト「Adobe Reader」を公開しています。はじめからPCにインストールされていることもあります。
- Google Chromeなど、ほとんどのブラウザーでPDFを閲覧することもできます。
3.PDFファイルの作成
- ブラウザやMicrosoft Office、エディターなどの「印刷」を選択して、プリンターにPDFを選べばPDFファイルを作成することができます。
- PDFは、WordやExcelでPDF形式で保存することによって簡単に作成できるので非常に便利です。
- 例えばWord2013では、①「ファイル」タブをクリック、②「エクスポート」「PDFの作成」をクリック、③保存する場所を設定して「発行」をクリックします。
- 無料PDF作成ソフトもあります。「CubePDF」などはよく使われています。
- 複合機のスキャナーでスキャンしてもPDFを作成することができます。
4.Adobe Readerのその他の機能
①注釈を追加する
「ノート注釈を追加」で、ポップアップノートにコメントが入力できます。
②ハイライト表示する
「テキストをハイライト表示」をクリックし、テキストをドラッグしてハイライトの範囲を指定します。
③注釈をつけた状態で印刷する
「編集」「環境設定」を選択し、「分類」「注釈」を選択。「ノートとポップアップを印刷」をオンで、「OK」。「ファイルを印刷」「印刷」ダイアログボックスの「注釈とフォーム」「文書と注釈」で印刷します。
5.Acrobat DCについて
- Adobe Acrobat DCは、PDFの結合や編集、変換、共有、署名など、様々な機能を持った有料のソフトウェアです。
- 機能を制限したAcrobat Standard DCとAcrobat Pro DCとの二つのエディションがあります。
- 付属するAcrobat Distillerは、PostScriptファイル、EPSファイルをPDFに変換する際に使用します。圧縮、解像度、サイズ、セキュリティ、閲覧制限など細かな設定ができます。Web用、印刷用など、用途に合わせた品質のPDFを作成することができます。
⇒次回は、「その7/PDFのはなし(印刷用PDF規格)」