印刷用紙の連量と坪量について

印刷用紙の連量と坪量について

全判の大きさの紙1,000枚単位で売買される

洋紙の取引は、全判の大きさの紙1,000枚を1連として売買されます。紙の厚さを表わすのには「連量(れんりょう)」または「坪量(つぼりょう)」が使われます。

全紙1000枚当たりの重量で表わすか、単位面積(㎡)当たりの重量で表わすかの違いです。

 

全判1,000枚の重量が「連量」

「連量」は、全判1,000枚の重量で表します。「四六判90kg」といえば、四六全判の紙1,000枚の重量が90kgということです。これに紙の種類を加えて、「上質紙四六判90kg」というふうに指定します。

さらに細かく銘柄を付加すればより分かりやすくなります。「上質紙しらおい四六判90kg」の「しらおい」が銘柄ですが、「しらおい」といえば上質紙のことで、90kgは四六判のみなので、「しらおい90kg」でも通じます。

 

四六判90kg、A判57.5kg、B判87kg、菊判62.5kgの用紙は、全紙の大きさが違うだけ

下の表のように、四六判90kg、A判57.5kg、B判87kg、菊判62.5kgの用紙は、大きさが違うだけでどれも同じ厚さの紙です。

 

用紙1平方メートルあたりの重量が「坪量」

「坪量」はメートル坪量ともいい、用紙1平方メートル・1枚あたりの重量をグラム単位で表示したものです。「g/㎡」です。この表記だと全紙の大きさに左右されない表記方法となります。

 

「坪量」が104.7 g/㎡と、「連量」が90kgの用紙は同じ

洋紙の坪量と連量の換算表を以下に示します。紙のサイズが同じならば各行ごとの厚さと重さはどれも同じになります。(例:銘柄は「しらおい」、サイズがA4判、104.7 g/㎡、四六判90kg、A判57.5kg、B判87kg、菊判62.5kgの用紙といえば、どれも同じ用紙ということです。)

 

「連量」と「坪量」の換算

連量と坪量を換算するには次のように計算します。

坪量=(連量/判の面積)×(1/1000) [計算例(四六判90kの場合)]:(90×1,000(g)/0.788(m)/1.091(m))×(1/1,000)=104.7(g)

連量=坪量×判の面積×1000 [計算例(四六判90kの場合):90(kg)=90,000(g)=104.7(g)×0.788×1.091(m)×1,000

 

 

洋紙のメートル坪量とkg連量
メートル坪量(g/㎡)                 四六判(kg/連)

A列本判(kg/連)

B列本判(kg/連) 菊版(kg/連)
52.3 45 28.5 43.5 31
64 55 35 53 38
81.4 70 44.5 67.5 48.5
104.7 90 57.5 87 62.5
127.9 110 70.5 106 76.5
157 135 86.5 130.5 93.5
 
全紙の寸法(単位:㎜)
種類 全紙の寸法
A列本判 625×880
菊判 636×939
B列本判 765×1,085
四六判 788×1,091