印刷の話(その18:面付けのはなし)

面付けのはなし~無線綴じの場合~

冊子の制作(DTP)を行う際には、ほとんどの方はWordやIndesign、Illustratorなどのソフトウエアを使います。DTPで完成した本文のデータは、最初のページから順番に1ページずつ並んでいます。これをPDF化して連続したPDFデータが出来上がります。

印刷するためには、印刷方法に応じて「面付け(ページ面付)」を行う必要があります。印刷は1ページずつ行うのではなく、印刷方法によって何ページかをまとめて行います。大きなサイズの印刷機では大きなサイズの用紙を使いますから、多くのページを同時に印刷します。

使用する印刷機のサイズ、オンデマンド印刷機かオフセット印刷機かによっても面付方法が違ってきます。ここでは無線綴じ冊子の場合についてお話ししますが、中綴じ冊子の場合には製本方法が違うので、これとは違う面付けが行われます。

 

オフセットで印刷する場合

オフセット印刷の場合には、「面付け」はその印刷された用紙を折って綴じたときに、ページが正しく並ぶようにページを配置します。

オンデマンドで印刷する場合

オンデマンド印刷の場合にはページの順番に出力することができます。このため、「丁合」というページを並べ替えるという工程が不要となります。例えばA3サイズの印刷機ではA4の冊子であれば同じページを2ページ付けて、最初のページから順番に印刷します。A5の冊子であれば4ページ付けます。全部のページの印刷が終わるとA4なら2冊分、A5なら4冊分が出来上がります。

面付けはページが多くなると複雑な作業になりますから、多くは専用の面付ソフトを使います。(おわり)